【岐阜】郡上八幡のおすすめ観光スポット4選 まち歩きから自然感じるお取り寄せまで

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水とともに生きる 郡上八幡の魅力

自然が豊かな地・岐阜県郡上八幡。
市内中央を流れる美しく力強い吉田川は、郡上八幡の人々や文化を育んできました。郡上八幡を歩けば、水のせせらぎが聞こえます。
せせらぎを聞きながら町を歩けば、日本ならではの風情を感じられる古い町並みに出会います。夏には川沿いの灯籠が灯り、日本三大盆踊りのひとつである郡上おどりが行われ、全国から人が集まりにぎわいます。一度訪れたら深くハマってしまう魅力のある町で、何度も旅行にやってくる人もいます。
この記事では、実際に郡上八幡を訪れたライターが、水とともに生きてきた町・郡上八幡の魅力を存分に感じられるおすすめの観光スポットを厳選して4つ紹介します。
また、郡上八幡の自然を活かした人気のお取り寄せについての情報もお伝えします。
自然が育んできた趣深い郡上八幡の魅力を感じてください!

人々のくらしと文化の源泉 市内中央を流れる “吉田川”

まず初めにご紹介するおすすめ観光スポットは、吉田川です。
吉田川は岐阜を代表する川である長良川最大の支流で、郡上市中央を雄大に流れ、人々のくらしや郡上八幡独特の文化の源泉になってきました。
川岸づたいの遊歩道・宮が瀬こみちを歩けば、自然と共にある郡上八幡のくらしを感じられます。川では地域の子どもたちが遊んでいることも。新橋は夏に子どもたちが川へ飛び込むことで知られています。高さ約12mの新橋から、子どもたちが勢いよく吉田川へと飛び込む様子は圧巻です。幼いときから川に親しんできた郡上八幡の子どもたちにとっては、飛び込みはひとつの通過儀礼のようなものです。新橋からの飛び込みの前段階として、年上の子どもに教えてもらいながら低い岩から飛び込みをしている姿も見られるかもしれません。
吉田川は「岐阜県の名水50選」に認定されており、宮が瀬橋からは川底の石が見えるほど透き通った流れが見られる清流です。視線を上にあげると、緑豊かな頂に郡上八幡城が見え、自然の織り成す絶景に圧倒されます。
夏の「郡上おどり」が開催される時期には橋にある灯篭に灯がつき、夜には思わずうっとりしてしまう幻想的な景色を味わえます。
吉田川は、まさに郡上八幡のシンボルです。郡上八幡のくらしや文化は、吉田川なしに語ることはできません。郡上八幡の源泉の流れを感じてみてください。

人と人をつなぎつづける輪 “郡上おどり”

日本三大盆踊りのひとつで、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている有名な「郡上おどり」。
その歴史は古く、江戸時代から始まっており400年以上も続いています。起源は諸説ありますが、城主が士農工商の融和を図ろうと、お盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊ることを奨励したことだと言われています。
地元の人も観光客も誰でも予約不要・無料で参加でき、みんなで一体となり輪になって楽しめる盆踊りです。郡上おどりは経験がなくても、見よう見まねで繰り返し体を動かしているうちに、自然に踊れるようになります。気が付けば時間を忘れて踊ってしまいます。
服装も特別な衣装は必要なく、たとえばTシャツに短パンのようなラフな姿でも楽しめますが、浴衣に下駄だとまさに盆踊りの風情を感じられ、よりいっそう郡上おどりを楽しめますよ。
郡上おどりは、毎年7月中旬ごろに始まり、9月上旬まで2ヵ月間開催されており、日本一のロングラン盆踊りと言われています。中でも8月13日~16日の4日間にわたって行われる徹夜おどりは、翌朝4時まで踊ることができ、とてもにぎわいます。
誰でも分け隔てなく輪になって楽しく踊ることのできる郡上おどりは、400年以上にもわたり人と人をつなぎつづけてきました。郡上おどりにすっかり魅せられて、毎年夏になると必ず郡上八幡に行き、宿泊して何日も郡上おどりに参加する熱心なファンもたくさんいます。郡上おどりは、地元の人だけではなく多くの人にとっての一大イベントで、夏の楽しみです。
こちらの記事「ユネスコ無形文化遺産登録で注目!日本三大盆踊り“郡上おどり”とは」でさらに詳しく郡上おどりについて紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

町を見守り続ける “郡上八幡城”

次に紹介するスポットは、緑の山の上に立つ郡上八幡城です。
郡上八幡の町並みを見守るように、郡上八幡城はたたずんでいます。
町歩きをする中でふと目線を上げると、緑の山中に白く映える郡上八幡城が見え、自然と一体になりながらもそのどっしりと構えた城の美しい光景に驚かされることがあります。
郡上八幡城は、幕末・明治維新の動乱の中で取り壊しになりましたが、昭和8年(1933年)に木造の模擬天守が再建されました。日本最古の木造再建城としても知られています。
入場し天守の中を歩けば、床がギシギシと鳴り、木造だからこその趣や歴史を感じることができます。天守からは城下町を一望でき、市街地を見ながら郡上八幡で生きる人々やその生活、郡上八幡での旅の思い出などに思いを馳せるのも素敵ですよ。
著名な作家である故・馬遼太郎は、著作『街道をゆく』の中で、「日本で最も美しい山城であり、隠国(こもりく)の城。」と郡上八幡城を絶賛しています。
また、郡上八幡城は、冬には雪、春には桜といったように、四季折々の風景が見られることでも人気です。特に紅葉はよく知られており、秋になると白い天守が燃えるように鮮やかな赤い紅葉に取り囲まれます。

まち歩きで “水と生きるくらし” を感じて

郡上八幡には、職人町、柳町など古い町並みや建物が残っているエリアがあります。少し周辺を散策するだけでも、郡上八幡ならではの、水と生きるくらしの風情を大いに満喫できますよ。
いかにも歴史を感じることができるような町名の職人町、鍛冶屋町に足を踏み入れると、古い家並みと水路が見られます。職人町、鍛冶屋町は、国の重要伝統的建造物保存地区です。観光向けに整備されていないため、昔から続く郡上八幡での生活の息吹を直に感じられます。
家は間口が狭く奥に長い造りです。このような造りは「うなぎの寝床」と呼ばれ、京町屋でもよく見られます。職人町、鍛冶屋町は「奥美濃の小京都」とも呼ばれています。
水路は1660年ごろに、郡上八幡城城主の遠藤常友が防火対策のために整備したものです。郡上八幡には木造の家が密集し、2度の大火に遭いました。家の軒先には消火用のバケツがぶら下がっており、当時の名残が感じられます。まち歩きをしながら耳をすますと、心地よいせせらぎが聞こえることも。
水路は職人町、鍛冶屋町だけでなく、郡上八幡の様々なところで見られます。郡上八幡の人々は、水路に堰板(せぎいた)という木の板をはめて水をせき止めて一時的に水位を上げ、野菜を洗ったり花の水やりをしたり、生活に水を利用してきました。夏にまち歩きをすれば、水路で冷やされているスイカを見つけることがあるかもしれません。
ほかにも水を引き込んだ木製の水槽である水舟や、「日本名水百選」の第1号でもある湧水の宗祇水などがあり、まち歩きをすればするほど郡上八幡の水とともに生きるくらしを堪能できます。ゆったりと歩きながら水と郡上八幡のつながりが感じられるポイントを意識して探すのも楽しいですよ。
まち歩きのコースに迷ったとき、歩いて少し疲れたときには、市街地の中央にある郡上八幡旧庁舎記念館に立ち寄りましょう。洋風木造建築のレトロな建物で、中に観光案内所や無料の休憩コーナーがあります。観光プランを相談したり、足を休めたりできる郡上八幡旧庁舎記念館を拠点に郡上八幡のまち歩きを楽しむのもおすすめです。

自然とともに育まれてきたものづくり 野首木工所こだわりの積み木

雄大な自然に育まれてきた、郡上八幡のくらし。自然からの恵みは、郡上八幡のものづくりにも表れています。
力強い吉田川の流れや町の水路からふと顔を上げれば、山の緑が目に飛び込んできます。豊かな水が木々を美しく茂らせてきた郡上八幡では、昔から小木工製品の生産が盛んです。地元の小学校では、木工製品づくり体験の授業が行われることもあります。さらに郡上市は「GUJO WOOD GIFT」という市内の赤ちゃんに市内で製造された木の玩具をプレゼントする取組をしています。
その木工製品づくり体験の授業で講師をされ、「GUJO WOOD GIFT」に参加し人気の郡上八幡の野首木工所さんは、子どもの心の豊かな成長を願って丁寧な手仕事で積み木をつくり続けています。
鮮やかな12色が色彩感覚を育ててくれる「グラデーション積み木」や、子どもの好奇心を刺激するかわいい「もじ積み木」など、大人も子供と一緒に夢中になって話をしながら遊べる魅力的な積み木を製造されています。
積み木を手に取ると木のぬくもりを感じられ、重さや面取りなど子どもが安心して思いっきり楽しく遊べるように工夫されていることが伝わってきます。
野首木工所さんの「グラデーション積み木」は、こちらの記事で詳しく紹介しており、お取り寄せができます。郡上八幡の自然が育んだこだわりの逸品を手に取ってみてください。

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TOYA SAKI

イギリス留学中に着物を着てみたら喜んでもらえたことをきっかけに、着物にどっぷりハマったライター。和裁の勉強を始め、モノをつくる人の技術と思いに胸を打たれる。モノや人の魅力が伝わるように、つくる人の思いを尊重しより大切にできるように、一生懸命に言葉を紡ぎ文章を織る。

from : 滋賀県草津市

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